ARTIST’S STORY 石橋康宏

ノミで豪快に彫り上げる美しい縁起物

自動車の営業マンとして5年働いた後、一念発起し仏像彫刻の世界に入ったという異色のキャリアを持つのが石橋康宏さんです。桧や桂、楠などの素材をノミで豪快に彫り上げる存在感にあふれた人形づくりでファンが多い奈良一刀彫。金箔や岩絵具などで極彩色を施す華やかさも特徴で、その技法を体得した後に彼は2016年から宮城県蔵王町で「蔵王一刀彫」を創始しました。雛人形や五月人形などの節句物から干支や仙台四郎、福助などの縁起物、仏像や表札などを制作販売し、各地で好評を博しています。「絵になる仙台四郎」展では2019年に続き、2020年も新作を加えた作品ラインナップをご披露・販売していただきます。

profile

いしばしやすひろ。「ざおう彫刻工房」主宰。1982年、奈良県生まれ。京都伝統工芸大学校仏像彫刻科を修了後、第三期奈良伝統工芸後継者育成研修にて奈良一刀彫師、神箸東林氏に師事。2016年より宮城県刈田郡蔵王町を拠点に「蔵王一刀彫」を始める。日本画の技法を使って彩色を施す作風が特徴。最近の個展に「蔵王一刀彫展」(2019年、仙台市・ギャラリー専)がある。他に「木地の旅」展(2018年、みやぎ蔵王こけし館)などグループ展や百貨店での展示・実演が大好評。

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