ARTIST’S STORY 開田 智

作為と無作為のフュージョン。新しい「書」の魅力へ。

書道の美と技法を現代アートのなかへ新鮮な角度で吹き込む活動をしている、開田さん。墨汁と紙が引き起こす偶然性を援用しながら自らのイマジネーションを、作為と無作為のフュージョンという創造に結びつける、そんなゾクゾクする新しい「書」の魅力を発信しています。富山から初めての参加となる仙台四郎展では、モチーフの特異性をとらえながら、自らのインテリアへの深い素養も活かし、軸装作品とともに表札の材料を使った異色の木彫風作品にもトライしていただきました。和洋問わずお部屋に合う作品となりましたので、ぜひ実物をご覧になっていただきたいと思います。

profile

かいださとる。書家。富山県生まれ。武蔵野美術大学短期大学部卒業後、インテリアコーディネーターを経て、2000年にアートワークスタジオを開設。書道を学び、公募展やグループ展などで作品を発表。2016年、書壇を離れ創作活動を始める。最近の展示に「小野澤弘一・開田智 二人展」(2019年、外苑前・モルゲンロート)など。「ART SHODO」シリーズをはじめ各種のグループ展へも積極的に参加。また様々な企業やショップをクライアントに、書を用いたデザインワークも展開中。看板や表札、広告用ロゴ制作など実績多数。2016年、国際交流展「ARTEX PARIS」にて奨励賞受賞。

https://www.satorukaida.com