ARTIST’S STORY 黒田愛里

ユーモラスなワクワク感を創る、観察の達人

日常生活の何気ないシーンで観察したことや、その心象風景をカラフルで元気な人物画として丹念に描きとめている、黒田さん。絵筆やペンを自在に駆使し、一遍のショートストーリーに似た物語性を画面ひとつずつに盛り込みながら仕上げていきます。常に放たれるユーモラスな躍動感も絵の印象を深くしており、構図の典型や遠近法にもとらわれない自由な調和感が新鮮な外し技となって、見るものの目を釘付けに。アパレルブランドやショッピングビルのためのイラストレーションなども多数手がけ、衣服や雑貨類などにその絵が展開される中で、多くの女性ファンを獲得中。仙台四郎展へは第1回から参加し、「昔の四郎さん」「最近の四郎さん」「かなり最近の四郎さん」の3部作が好評を集めました。

profile

くろだあいり。イラストレーター。1989年、東京生まれ。2013年、東京工芸大学芸術学部を卒業後、イラストレーターとして活動を開始。第10回TIS公募で入選、第11回TIS公募で審査員賞(北見隆氏の一枚)を受賞し、2014年よりTIS会員に。「anan」「メトロポリターナ」「レタスクラブ」など雑誌、商業施設などの広告キャンペーンを手がけるなど幅広く活躍中。海外アパレルブランドとのコラボレーションも。最近の個展に「PLAYGROUND」(2019年、神宮前・HB Gallery)がある。グループ展にも多数参加。

https://www.kurodaairi.com/