ARTIST’S STORY 宮島えりか

形象の意味やスピリットを現代的に昇華

ギリシャ神話や西洋占星術などをはじめ、世界の文明、歴史や神話などを題材にすることが多く、形象の意味を大切にし、そのスピリットまでを絵画に昇華している宮島えりかさん。アイコニックな描線、オーソドックスな構成美を得意とし、古今東西の美意識への幅広い素養から無国籍感覚の妖しく美しい配色バランスを生み出しつつ、現代人の日常生活にもしっくり溶け合えるポップ感覚として提示する、そんな比類のない世界観が評価されています。仙台四郎展にあたっては、彼の持つ強いオーラと時代性や意味、そして鈴蘭や胡蝶蘭、福寿草など季節折々の花たちとをミックスさせることで、時空を超えた「福の神」のありようを具現化し、好評を博しました。第3回の本展にも、その延長で取り組んだ描き下ろしを出展していただきます。

profile

宮城県生まれ。2010年、多摩美術大学グラフィックデザイン学科表現コース卒業。仙台市を拠点に創作活動を展開中。雑誌「anan」の「恋と運命」にてカバラ数秘術ページのイラストを担当する他、雑誌・新聞の挿画や食品パッケージも手掛けるなど幅広く活躍中。最近のおもな個展に「甲骨文字をなぞる」(2018年、仙台・coco-chi)、「星座の神話と象徴~古代人が夜空に感じた神秘に触れる~」(2016年、青山・Gallery House MAYA)など。「ART BOOK TERMINAL TOHOKU 2019」などアートイベントにも参加多数。

https://miyajima-erika.jimdofree.com