ARTIST’S STORY 下斗米あかり

細部に真価が光る、ゾクゾクする天然の絵

画面狭しと動物や生き物たちをテンペラや色鉛筆で細かく描き入れていく、下斗米あかりさんの作品。自然のなかで生き物たちがパーティをしているかのような、壁画や絵本のワンシーンを思わせる世界観が特徴的です。幼いときから絵を描く父親を見続け、絵本作家などからも影響を受けたという彼女の感性は、何より自然のなかで育ち、野生動物やいろいろな生き物たちとの関わりを得たことを根にして、今も自然に描いてみたいイメージが実となって浮かぶのです。細部に真価が光る、ゾクゾクする”天然”の絵。地元・宮城で注目を集める期待の新鋭による、記念すべき仙台四郎像が出来上がりました。

profile

宮城県生まれ。2015年、University of the Arts London(ロンドン芸術大学)を中退し、帰国。宮城県を拠点に本格的に創作活動を開始する。最近の展示に「下斗米あかり個展」(2017年と2018年、蔵王町・ミュゼ・マエナカ)、「下斗米あかり・大作 絵画2人展 ~森暮しの伝記から~」(2019年、晩翠画廊)など。河北美術展(2014〜2016年)にて入選、世界絵画大賞展(2019年)入選、「ふるさとの風景 in 喜多方」展にて奨励賞(同年)など受賞多数。